日差しやLEDなどの眩しさを抑えるには、色を加えたカラーレンズが必要です。
濃度が濃ければ濃いほど、より眩しさを軽減します。
欠点は、レンズ染色によって分光透過曲線が変わり、対象物の色味が変化して見えること。
一般的なグレー系のカラーでも多少の変化は起きます。
カメラを趣味なさる方や、色味が変化すると気分が悪くなってしまう方には困りもの。
そんな方へオススメの、色彩を変えずに光量だけ抑える「ニュートラルカラーコート(NCC)」のご紹介です。
東海光学(株)の「ニュートラルカラーコート(NCC)」
東海光学(株)で製造しているカメラのNDフィルター(ニュートラル・デンシティーフィルター)の技術を眼鏡用レンズに応用し、
視界の光を均等に吸収し、色彩はそのままに光の量のみを減少させます。
分光透過曲線を見る限り、発売されているカラーレンズの中でもっとも均等に光を落とす効果があります。
色はグレーのみで、濃度がダーク(約75%カット)とライト(約20%カット)の2種類です。
しっかり眩しさを遮断出来る75%と、夜間運転が可能な20%と選べます。
現在は、1.60素材のみに対応しています。
その為、お度数によっては製作が出来ない、レンズが厚くなる場合があります。
汚れが付きにくい撥水・傷に強い防傷・埃・花粉が付きにくい帯電防止の機能が標準で付いています。
注意点としては、染色と違いコーティングの為、深い傷などが付くとその場所はカラーが取れる可能性が有ります。
ニュートラルカラーコートは、レンズ代に+¥8,800(税込)のオプションです。
レンズサンプル
コーティングの為か、反射光が少し白くギラついて見えます。
反射光のギラツキがRMC(リメンマルチコート)のようになって、サングラス感が増して格好良くなります。
各店舗にサンプルレンズが置いてありますので、実際に見てもらうとその見え方の自然さにびっくりすると思います。
レンズコーティング
傷が付きにくい「MSC(マックスシールドコート)」相当のコーティングが標準仕様。
https://www.tokaiopt.jp/product/msc/
レンズを通した視界
ノーマルの状態
NCC(ライト)をかざした時 濃度20%
NCC(ブラック) 濃度75%
効果が分かりやすい晴れた日にお試しいただくのがオススメです。
実際使って頂いたお客様には、見え方が自然に見えるのに眩しく感じないと好評です。
薄い濃度でも、見た目が綺麗に仕上がるので淡い色合いのフレームとの相性もばっちりです。
実際にメガネとして作成すると…
フレームは、ラインアートシャルマン XL1609 LGカラー レンズはNCCライト(濃度25%相当)
薄い色のフレームに合わせられるので、濃い色のフレームならばより違和感無く合うと思います。
色味の変化に関しては、レンズを通した対象の色合いを比べて見ました。
偏光レンズは効果が無いの?
当社で取り扱っている偏光レンズ「TALEX(タレックス)」にも、
国際特許を取ったトゥルービューを始め、ピースグレーやモアイグレーと言った色味が変化しないカラーが有ります。
偏光レンズは、偏光膜と呼ばれる特殊フィルターにより、眩しさをカットする技術です。
偏光膜と液晶画面とで干渉が起き、角度によっては画面が見えにくくなる場合がございます。
液晶画面をあまり見ない、角度を自分で合わせるから大丈夫、と言う方にはこちらもオススメです。
東海光学(株)HP
ニュートラルカラーコートについて、メーカーHPはこちらから
https://www.tokaiopt.jp/product/ncc/
まとめブログ
傷が付きにくいだけじゃない!色々なニーズにお応えするレンズコーティングまとめ(各ブログへのリンク)を作成しました。
よろしければご覧ください。