近くの物を見たい時、俗に言う「老眼鏡」と呼ばれる「近用眼鏡」を使うことをオススメします。
しかし、実際には近用眼鏡では見えないような細かい文字等も存在します。
新聞や、お薬の効用書きなど本当に細かい。
そんな細かい物を見る時には、必要に応じて適宜ルーペをご活用下さい。
辞書の字を見る、漢字が何画あるのかを確認する、など。
では、ルーペはどう選べば良いのでしょうか。
倍率の選び方
まず、一番重要な倍率のお話から。「せっかく買うんだから、倍率が高い方が良く見えるハズ!」
と思いがちですが、倍率が高い=使い易い、ではないことが多いです。
どういうことなのか?
サンプルを撮影してみました。(対象物を同じ距離から撮影しています)2倍:広範囲で見ることが出来ますが、人によっては拡大率が物足りない事もあるようです。
2.5倍:実は一番よく販売する、ほど良い視野と拡大率です。
3倍:拡大しますが、見える範囲が狭くなります。
ご覧のように倍率が高くなると、レンズを通して見える範囲が狭くなってきます。
せっかく大きく見えても、手を頻繁に動かさないと読みたいものが見えないのは使い勝手が良くないものです。
広範囲をご覧になりたい場合は、比較的倍率が低い方がオススメです。
レンズのサイズ
次にレンズのサイズについて。中山店・鴨居店で取り扱いしている手持ちルーペは、
低倍率の物ほどレンズの直径が大きく、高倍率の物ほどレンズの直径が小さいです。《左から、2倍、2.5倍、3倍》
何故か。
同じレンズの直径でルーペを作成すると、高倍率の方が度数が強くなります。
そうすると、必然的にレンズが低倍率の物に比べてが厚くなります。
レンズが厚くなる → 体積が増える → 重くなる
使っている内に持っている腕が疲れる。
「高倍率でレンズの直径が大きいルーペ」を希望される方がおりますが、
手持ちルーペではそういった製品はありません。
店頭にサンプルがございますので、ご覧になりたい物をお持ち頂いてお試し頂けます。