お店で接客をしていると、良く「ブルーライトって何なの???」と質問されることが多いです。
実はブルーライトの厳密な基準は、正式に決まっていません。
PC用に使われる擬似白色LEDは、単色ではなく可視光線の380~500nmにピークを持っていて
この領域をブルーライト領域と呼ぶことが多いようです。
世間一般には、ここを減光する物をブルーカット~と言うようです。
エネルギーを持っている波長は、短いほどエネルギーが強い特長があります。
ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波と全て電磁波の一種です。
このうち、身近で知られるものは紫外線~赤外線かと思います。
眼に見えない紫外線(200nm~380nm)から、眼に見える可視光線(380nm~750nm)、その次の赤外線750nm~のうち
人間の眼球は大よそ350nm~800nmの波長を透過します。
透過する波長の特性上、350nm~500nmの紫や青色はまだ強いエネルギーを持っています。
このエネルギーが強い透過波長帯が、網膜などにダメージを与えると言われています。
ちなみに、青色光より直接的に眩しさを感じるのは、可視光線500nm~600nmの波長の為、
「PC画面が眩しい」と感じる人はPC用カラーレンズを入れたほうが効果があります。
次に多い「ブルーカットって実際どのくらいカットするの?」という声にお答えして
店内にある色々な物を使って試してみました。
まず容易するのは、
①ブルーライトを発生させるレーザーポインター(405nm±10)
②ハズキルーペⅤ ブルーカット対応タイプ
③HAYA ヴィーナスコートラピス
④東海 ルティーナレンズ
⑤9.999サングラス F-13NP (可視光線透過率13%)
⑥レンズカラー スレートグレー75フルカラー (可視光線透過率25%)
準に光を当てて、減光効果を見てみます。
直接当てて見た所。 |
まずはハズキルーペⅤのブルーカット対応
55%カットを謳うだけありかなり減光します。 |
HOYAのブルーカットコート ヴィーナスコートラピス
ちょっと減光したかな?と思う程度ですが、反射効果がありブルーライトが対角線上に反射していました。反射した光が眼に入ってちょっと怖かったです。 |
東海光学 ルティーナレンズ
顕著にカットしてるのが分かりました。 |
フォーナインズのサングラス
可視光線透過率13%は流石に減光効果が高いです。 |
通常レンズカラー アリアーテ スレートグレー75F
可視光線透過率25%だと、上の13%よりやはり透過しますね。 |
減光効果を見る限り、可視光線透過率が低いほど青色光も一緒に減光されますね。
ただ、ほかの光も減光してしまうのでPC用には不向きです。
ハズキルーペⅤは優秀な減光効果がありました。用途に合う方にはオススメです。
ブルーカットコーティングは多少効果がありますので、付けないより付けたほうが良さそうです。
ルティーナレンズも優秀な減光効果がありました。無色に近い為、これからメガネを作る人にはオススメです。
日常的に使用するなら、ルティーナレンズがよさそうです。
オススメは、ルティーナレンズでブルーカット+カラーを10%ほど入れて眩しさ軽減で
眼を保護するしつつPCに疲れ防止などかと思います。
これからメガネを考えている人は参考にしてみてください。
但し、このルティーナレンズはまだ新しいものの為か、作れるレンズ種が少ないので注意が必要です。
鴨居店 ヒキン