雲ひとつ無い青空が出始めた今日この頃、サングラスの需要もボチボチ出始めてきています。
度無しのサングラスやタレックスの偏光レンズなどが売れ筋ですが、度付きのサングラスも徐々に注文が入っています。
サングラスフレームにレンズを入れる場合、どうしてもネックになるのがフレームカーブです。
レンズにカーブをつけないとフラットになり広がってしまいますし、ただカーブを付けると収差は発生したり
乱視や度数のズレが起きたりする為、快適に使うことが困難になります。
本当に弱度数の方であれば、ズレ分を計算して製作すればかなり違和感無く使えるように出来ますが、
－２．００以上の度数になると、そり角や頂点間距離、度数差によるプリズムなど多岐に渡る補正が必要となり、
通常の球面レンズで作成すると両眼視した時にどうしても違和感が残ってしまいます。
そこで使われるのがハイカーブ対応レンズ。
内面非球面レンズを使うことで非球面の広い視野を維持しつつ、レンズカーブをフレームに合わせて指定出来でき、
カーブによる見え方のズレをフレームと個人に合わせて再設計してくれる優れものです。
単焦点や遠近両用レンズも製作出来るので、いろいろな用途でお使い頂けます。
丁度、このハイカーブ対応の遠近両用レンズで製作したメガネが仕上がったので写真をUP。
まずは店頭販売されていたままの状態。（フィッティング済み）
今回はお客様の希望で、なるべく入っているレンズのカラーに近い染色で製作するように見本染色を依頼しました。
一番上が基本カラー、コーディングは反射防止コート付き。
真ん中が元レンズ、ノンコートなので反射光が白くカッコイイです。
一番下が見本染色、全く同じには出来ませんがカラーを似せてRMCコートを使い表面の反射光を同じにしました。
裏面は反射防止コートが付いている為、チラつきが軽減します。
サングラスフレームは通常のメガネフレームよりカーブがある分、レンズは歪み易いです。
こういった歪みも見え方に影響する為、極力発生しないように作ります。
度付きの場合、眼幅やフレームの大きさ、度数や生地のサイズなども影響してくるので、
同じフレームでも個人別で製作できる出来ないが変わってきます。
度付のサングラスをお考えの方は、是非ご相談下さい。
持ち込みフレームでも製作可能であれば承ります。
鴨居店 ヒキン
