お持ちのメガネをそのまま度付きサングラスに変える「シーザーフリップⅡ」
近年、サングラスの相談が増えてきています。
サングラスは度無しであれば比較的安価な価格で手に入れることが出来ますが、度付きだとメガネを一本新調するのと同じコストが掛かります。そういったコスト的な理由もあって、眩しいけど我慢して生活しているという方や、そもそもメガネを2本持ち歩くが面倒といったことから、サングラスを作るのを躊躇している方は多いです。
そのような理由でサングラスを使っていなかった方にお勧めなのが「シーザーフリップⅡ」
ササマタ シーザーフリップⅡ HPリンク https://ssmt.jp/caesaseriesr.html
シーザーフリップⅡはメガネの上から取り付けが可能な跳ね上げサングラスです。取り付けたいフレーム形状に合わせてオーダーメイドで型を作成する為、無駄なくスッキリした見た目で仕上がります。
さらにレンズカラーも豊富で10種類以上から選ぶことが可能となっており、お客様の用途に合わせてカラーを選択することが出来ます。レンズはご自身で簡単に着脱が可能かつ単品販売もしており、人によっては同じフレーム形状でカラー違いのレンズを、用途に合わせて付け変えて使い分けている方もいます。
令和4年11月現在、シーザーフリップⅡは一式(金具5500円、レンズ3300円)税込8800円で販売しておりますので、作成を検討中の方はお気軽にご相談下さい。
フレームの形状に合わせて作成する関係上、数日間メガネをお預かりさせて頂いております。ご相談の際は予備のメガネをお持ち下さい。
シーザーフリップⅡは大体のフレームに取り付けが可能ですが、フレームの構造によっては取り付けが出来ない、もしくは取り付け可能でも安定しなかったり外れやすいという場合もあります。いくつか条件がありますが取り付け困難な例を挙げると、非常にサイズが大きい眼鏡、ツーブリッチのフレーム、クリングスが無い一山タイプはシーザーフリップⅡの構造上付けられない場合が多いです。
フレームに合わせてオーダーメイド
シーザーフリップⅡは様々な形のフレームに合わせて作ることが出来ます。
サイズ感もピッタリスッキリにすることも、下を少し伸ばして跳ね上げしやすいようにするなど、お客様の希望に合わせて作る際に調整すること可能です。
後で追加されたシャンパンゴールドというカラーですが、ゴールドというよりはグリーン寄り?
可視光線透過率40%(光が40%透過し、60%遮断する)偏向度99%
タレックスレンズのトゥルービュースポーツに近い色合いです。
一番よく売れるライトグレーはこんな感じです。
可視光線透過率34%(光が34%透過し、66%遮断する)偏向度99%
シーザーフリップⅡは偏光レンズを使用している為、眩しさ防止効果が見た目の濃度以上に高い商品です。
非常に軽いので、メガネの上から付けていても重さを感じにくくオススメです。
シーザーフリップⅡの付け外し方法
メーカー様から、付け外し方法のパンフレットを貰っています。
販売したお客様にはその場で付け外しのレクチャーをしていますが、後で忘れてしまったときに見直すことは出来て便利なアイテムなので、こちらのパンフレットもお渡ししております。
特殊なパターン シーザーフリップⅡにタレックスを付ける ①
以前にシーザーフリップⅡを購入された方からタレックスで常用サングラスの依頼を受けました。
タレックス HPリング https://talex.co.jp/?gclid=EAIaIQobChMI3ZDhucPK-wIVuoNLBR22-gH6EAAYASAAEgK6_vD_BwE
こちらはお客様の持ち込み枠に作ったシーザーフリップⅡ
偏光レンズの効果で日中の使用感はとても良いとのこと。
本体の重さは合計で6.3gでした。
シーザーフリップⅡは、フレームの形に合わせて作れるのは強みです。
すでにお客様が本体をお使いのため、金具を活かしてレンズを交換出来るように作ります。
元々レンズを付け外し出来る構造なのが便利です。
今回作るモアイパープル、上は参考に持ってきたエアリーパープル。
本来はカチューなどの割れ難いタイプのほうがより良いのですが、CR素材でも制作は可能です。
しかし、落としたり引っかけたりすると割れ欠けが発生するリスクがあります。
水平軸と、穴あけ用の中心線を残した状態でレンズを削り終わったところ。
これから、穴位置を決めてハンドドリルで穴を開けます。
途中経過の写真を撮り忘れた為、過程が飛びますが完成。
流石に通常レンズを入れると重くなり、12.2g
モアイなら幅広く使える為、pc作業や常用メガネとしても良い選択肢かと思います。
特殊なパターン シーザーフリップⅡにタレックスを付ける ②
タレックスの素材別で作るメリットとデメリットを載せておきます。
まずは度無しの定番PPL75(CR素材)
メリットは全てのカラーを選べて、コストパフォーマンスに優れる点です。
デメリットは枠あり以外では推奨されない素材の脆さと重さです。
次にCACCHU(カチュー)
メリットは比重が1.15と軽く、耐衝撃性に優れ枠無しフレームでも製作が可能です。
デメリットはコストがPPL75より6000円ほど高く、カラーバリエーションも限定される点です。
一応どちらの素材でもシーザーフリップⅡにつけることは可能ですが、このメリットとデメリットを天秤に掛けて選ぶことをオススメしています。
特に素材差による重さを気にされる方が多い為、CACCHUとPPL75のサンプルレンズで同じ型のシーザーフリップⅡを作ってみました。※サンプルレンズの為、キズや欠けがあります。
重さ比較
CACCHUだと金具を含めた全体重量は10.8g
PPL75だと金具を含めた全体重量は13.0g
同じ形でも2.2gの差がでます。
たった2.2gと思うこと無かれ!持って見ると差が分かる程度に重いです。
眼鏡の上から使う物の為、重心がより前にある+長時間掛けるといった状況だと、より使用感に差が出ます。
コストとカラーが折り合えばCACCHUレンズを、それ以外のカラーが使いたいといった場合はPPL75となります。
特殊なパターン シーザーフリップⅡにタレックスを付ける ③
少し特殊なフレームにてシーザーフリップⅡの加工依頼がありました。
特殊といっても、フレームは当店でお求め頂いたフォーナインズです。
何が特殊かと言うと、シーザーフリップⅡで加工するときに、通常通りには加工が出来ないという意味で特殊になります。
通常通りに加工出来ない所は2点で、フレーム上部がブローのように2~3ミリ高くなっていることがひとつ。
型板から加工すると、この2~3ミリ分が足りなくなるので加工レンズも2~3ミリ上下を伸ばす型変をしないとおかしくなります。
もう一つは上部金属の厚みが通常の2ミリから3~4ミリとだいぶ厚くなる点です。
こちらはセルフレーム用の金具を使えば対応出来ますが、入れるレンズが薄いと下側が遊んでしまう危険があります。
今回は多少度数があるので、下のレンズ厚に金具がガッチリ嵌る為、安心して作れます。
先ずは全体のバランスを考えて型板を造り、レンズを加工します。
レンズを削ったら偏光膜の水平などがずれなく、上下のバランスが良くレンズが嵌る位置に穴を開けます。
穴を開けたら、金具を留める為にプラスチックの受けをカシメて付けます。
シーザーフリップⅡの金具を設置して完成!
上のフレームとレンズまでの距離、下のレンズとレンズの長さなど、イメージ通りに仕上がりました。
フレームにピッタリ合わせると、本体と跳ね上げの隙間から光が入る為、ワンサイズ大きめに作って余裕を持たせています。
結構重さを気にされる方も多く、一体何グラムになるのかといった問い合わせも時々あるので、おまけに重量についても書いておきます。
出来上がったシーザーフリップⅡにカッチュウが付いた状態で10.4グラム前後
カッチュウレンズ単品だと8.0グラム前後
シーザーフリップⅡ M厚金具単品だと2.3グラム前後
これにフレームを合わせていきます。
お客様ご使用中の度付フォーナインズが20.0グラム前後
実際にシーザーフリップⅡを装着して確認すると30.2グラム前後
カッチュウでシーザーフリップⅡを作ると、大体10グラム前後になると思って頂ければ想像しやすいですね。
その10グラムも、実際のメガネが20グラム前後とすれば、ご使用のメガネの半分程度の重さくらいを想像して貰えば分かりやすいかと思います。