下に枠が無いフレーム(ナイロール)はある程度、レンズの型を変えることが出来ます。
型を変えるメリットってあるの?と思われるかも知れませんが、通常の単焦点レンズだとあんまりメリットはありません。
メリットが生まれるのは、主に遠近両用レンズなどの累進レンズを作るときです。
丁度リドルの型違いがあるので、説明していきます。
リドルR-086 天地 (レンズの上下幅) 27mm
リドルR-086 天地 (レンズの上下幅) 32mm
同じフレームですが、レンズの上下幅が違います。
見た目のスッキリ感で選ぶなら、上下幅は短いほうが好まれる場合が多いです。
ただ、遠近両用レンズなどを上下幅の短いフレームに入れると...
手元を見る部分が全部入りません。
製作することは可能ですが、手元が見えにくく、使いづらいメガネに仕上がることが予想されます。
逆に手元を全部入れると、今度は遠くを見る部分が上にありすぎて、遠方がぼけてしまいます。
どちらにしろ使い難いメガネになります。
そういう時に、レンズを下に数ミリ伸ばすと...
遠方部も近方部も全部綺麗に収まるようになります。
1~3mm程度なら、与える印象にあまり変化が出ないので、お客様の許可を取って伸ばすことが多いです。
さすがに変化させる部分が5mmを越えてくると、印象が変わるのでオススメしません。
遠近両用が難しいかな?というメガネでも、意外としっかりした状態で作れたりするので、気になるフレームがあったらご相談下さい。
皆様のご来店をお待ちしております。
鴨居店 ヒキン