眼の疾患には、原因箇所によって、さまざまな種類がありますが、
近年「加齢黄斑変性」という網膜疾患が失明原因の上位になっています。
網膜にある「黄斑部」に異常をきたし、視力に影響が出る疾患です。
東海光学(株)の「ルティーナ」は、この「黄斑部」を保護する眼病対策レンズです。
↳遮光眼鏡レンズの技術を応用した、高機能カラーレンズのまとめ(各ブログへのリンク)
網膜の黄斑部
網膜の「黄斑部」は、人の「物が見える」役割の大部分を担っており、「ルテイン(黄色のカロテノイドの一種)」が存在しています。
「ルテイン」は、緑黄色野菜などに多く含まれていますが、食事・サプリメントによる摂取以外では、体内で産生することが出来ません。
この「ルテイン」が、光による酸化ストレスで傷む、加齢により減少する、ことによって「加齢黄斑変性」が引き起こされるという報告があります。
なるべく多くの「ルテイン」を摂取し、それを出来る限り多く「黄斑部」に留める事が大切です。
「ルティーナ」とは
東海光学(株)から発売されている「ルティーナ」は、レンズに特殊な素材を練り込み、ブルーライトを含む「黄斑部」を傷める光だけを大幅にカット。
酸化ストレスを軽減し、「黄斑部」にある「ルテイン」を保護します。
また、「ルテイン」が「黄斑部」に多くある人は、コントラス(物の明暗や境界の見分け)感度が良いという報告もあり、「ルティーナ」によって、ぼやけの緩和・光のギラつき軽減効果も見込めます。
レンズサンプル
練り込み素材のため、レンズが少し黄緑色になります。
比較・紹介動画
通常のプラスチックレンズ、ブルーライトカットレンズ、「ルティーナ」が、それぞれどの位の光を軽減するのか比較した動画を中山店の見座さんが作ってくれました。
店頭体感キット
百聞は一見に如かず、口頭で説明するより、実際に見て頂く方がお客様の反応が良いです。
仕掛けは簡単で、UVカット付きの無色レンズと「ルティーナ」を色々な光が出る装置の前に置くだけ。
UV~可視光線~赤外線までの光を当てます。
眼球構造に当たってる光が緑に見えるのは、黄色のシールが張ってある為です。
白い紙を置くと、青紫の光がちゃんと出てます。
まずはUVカットのレンズを乗せてみました。
青色光は貫通しているので、網膜を模したところは煌々としてます。
光の出口にレンズを被せると、しっかりUVはカットしてることが分かります。
次に「ルティーナ」を置いてみました。
光が遮断されているのが分かります。
もちろんUVもカットされていますのでご安心下さい。
それ以外の光はUVレンズも「ルティーナ」も通しているのが、こちらで確認出来ます。
動画もあります。
この体験キットは各店に置いてありますので、興味がある方は店舗にて確認して見て下さい。
ルティーナ専用カラー「フィールカラー」
眩しさを抑える為に、一般的なカラー染色をすると、「ルティーナ」素材自体にある色の影響で、色の綺麗さが失われるデメリットがありました。
「フィールカラー」は、「ルティーナ」に高機能の眩しさ防止効果がある「ファインカラー」を合わせた、多機能レンズカラーです。
(「フィール」と「ファイン」で名前が似ているので、スタッフも良く混同します…)
「ファインカラー」についてはこちら
↓
医療用眼鏡の技術を活用した眼を保護する優しいカラー。明るく見えて青色光もカット。
このカラーが作られたことで、男女共にオススメ出来る綺麗な色合いになっています。
さらに、ブルーライトもカットします。
眼病予防やブルーカットをしつつ、オシャレにメガネをつかいたいという希望を全て叶えた商品です。
カラーは4色で、フルカラーのみです。
どのカラーも、夜間運転が可能な濃度です。
カラーによって若干濃度が異なり、ブラウン → パープル → ピンク → グレーの順で濃くなっています。
下記の項目に該当がある方には、特にオススメします。
実際にメガネとして作成すると…(フィールパープル)
フィールパープルは、実は男性受けが良く「視界が楽に見える」と好評です。
パープル=女性用と決めずに、サンプルでご確認下さい。
「ルティーナフォト(調光レンズ)」
俗に言う、紫外線で色が変化する調光レンズです。
紫外線が当たっていない状態だと、「ルティーナ」素材自体のカラーと合わさって10%以下の濃度に見えます。
「ルティーナ」素材自体の薄い緑っぽい素材の色はほぼ感じません。
普通の薄いカラーレンズのような見た目となっております。
カラーは、グレーとブラウンの2色です。
調光タイプには珍しく、防傷コートや裏面UV加工などのオプションも選べるなど、他社の調光にはないメリットもあります。
紫外線を当てた実物を見る限り、どちらもやや紫寄りのカラーに見えるように感じます。
ちなみに上の濃いレンズ二つは、比較の為に一緒に着色したHOYA(株)調光レンズ(ブラウンとグレー)です。
同じ時間、紫外線に当てて撮影していますが、明らかに「ルティーナフォト」のほうが薄く見えます。
2022春 新色「サーフブルー」発売
2022春、新色のサーフブルーが発売されました。
流行りのブルー系レンズです。
特徴としては他の2色(グレー・ブラウン)と異なり、一番濃くなる濃度が53%とややサングラスにしてはやや明るめです。
レンズサンプル(着色前)
レンズサンプル(着色後)
時間による褪色変化
時間による褪色変化も、30秒単位で撮ってみました。
こちらも「ルティーナフォト」とHOYA(株)調光レンズで比較していきます。
左上:ルティーナフォトグレー、右上:HOYA(株)調光グレー
左下:HOYA(株)調光ブラウン、右下:ルティーナフォトブラウン
機械で強い紫外線を当てた状態からスタート
30秒経過
1分経過
1分30秒経過
2分経過
2分30秒経過
3分経過
やはり通常の調光レンズより色が濃くなりにくく、その分退色が早い感じがします。
あまり濃くなりにくい点や優しい色合いなどは、女性にオススメしやすいと思います。
通常の調光だと、晴れた日に相手から目が見えなくなって印象が強く感じる方も居ますので、今まで調光にしたくても出来なかった方に是非お試し頂きたいカラーです。
その他、ルティーナ以外の調光レンズについてはこちら
その他、ルティーナ以外の調光レンズについてはこちらのブログをご覧下さい。
↓
一本で二役をこなす!紫外線で色が変わるレンズ<調光レンズ>は普段使いにもオススメです
実際にメガネとして作成すると…(ルティーナフォトブラウン①)
紫外線が当たっていない状態だと、薄ら色が入っている程度の色合いです。
これが紫外線に当てると・・・
ブラウンベースに赤みが入ったような落ち着いた色合いで、男女どちらでも違和感無く選べるカラーです。
実際にメガネとして作成すると…(ルティーナフォトブラウン②)
こちらは、金色フレームにブラウンレンズを入れました。
片眼だけ紫外線を当てて、左右の違いを出してみました。
結構、濃く着色します。
余談ですが、曇りの日くらいだと、大体このくらいの濃度になります。
↓
うっすら着色します。
東海光学(株)HP
まとめブログ
医療用眼鏡(遮光眼鏡)レンズの技術を応用した、高機能カラーレンズのまとめ(各ブログへのリンク)を作成しました。
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