セルフレーム磨き 其の弐の補足① ~レンズの外し方~

セルフレーム磨きの方法で、過去に問い合わせがあった所を補足していきます。

丁度、メガネ一式をお求めで古いメガネを予備にしたいという方のフレームがあるので、こちらを使って磨きながら手順を追っていこうと思います。

まず、全体を磨きたいけどレンズの外し方が分からないという相談から書いていきます。

レンズを外すのは難しく無いですが、やり方やレンズの素材、フレームの状態によってはレンズやフレームを破損するリスクがあります。

特に、レンズがガラスだった場合はフレームを暖めて外さないと危ないのでオススメしません。

全て自己責任になりますので、始める前に十分リスクを考えた上で決断して下さい。

セルフレームからレンズを外す時は、基本的にレンズが厚い側から外します。

念のため、柔らかい布などでレンズを保護しつつ外して下さい。

近視の凹レンズだと、中心が薄く、端が厚くなっているので耳側の上部裏から力を入れて外します。

耳側上部だけ外れた状態

更に下側にも力を入れて、レンズが耳側から外れた状態

レンズを元に戻す場合は、逆の手順で戻していきます。

まずは鼻側の溝にレンズを入れてから、

①側を先に押し込んで、次に②側を押し込むとパコンと嵌ります。

※どうしても嵌らない場合は、後半に書いてある方法でフレームを暖めてから入れてみて下さい。

遠視の凸レンズの場合は、逆に鼻側の上部裏から力を入れ外し、嵌める時は耳側の溝にレンズを入れてから嵌めていきます。

注意点

近視の凹レンズの場合、取り外しが楽だからと薄い中心部分から押し出すとレンズを傷めます。

具体的には薄い所にクラックが入る場合がある為、厚い所に力が入るように押し出して下さい。

※ こちらは熱によるクラック(ひび)の画像ですが、強い負荷が掛かった場所にも起こる場合があります。

ある程度の力で押しても外れない場合は、セル生地が縮むなどの理由でギッチギチに嵌っている可能性があります。

その場合は無理に外そうとせず、諦めたほうが無難です。

 

それでも挑戦したいという方や、ガラスレンズでも外したいという極めてチャレンジャーな方向けに一応外す方法を書いておきます。

この方法は外したレンズがどうしても嵌らない場合にも有効なので、参考にしてみて下さい。

まずは大きな器とお湯を用意します。

ある程度の容量が無いと温度が保てないので、お風呂の湯桶くらいあったほうが良いでしょう。

フレームをお湯に入れ、30~40秒ほど暖めてから外せるか試します。

お湯はプラスチックレンズなら40~50°(レンズが傷むと言われるのが60なので、それ以上にならないようにする)

ガラスレンズなら50~60°(ガラスレンズは傷まないが、フレームが傷むので高温はNG)

ずぼらな自分がやるなら、沸かしたお風呂の中にそのまま突っ込みます。

やっぱり外れない場合は再度30~40秒暖めてやってみて、それでも無理ならご自身で外すのを諦めたほうが良いです。

注意点

ドライヤーで暖めようとはしないください。

稀にご自身で調整などの為に暖めてしまう方がいますが、フレームを溶かした、レンズがおかしくなったなどの相談を受けます。

其の弐の補足① ~レンズの外し方~ は 以上になります。

次回は 其の弐の補足② ~セルの磨き方~ をやっていきます。

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鴨居店 ヒキン

 

 

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